きょう1月22日はカレーの日。
そんな日にぴったりのちょっと嬉しいお報せです。
🏆「#うちのカレー」受賞しました
子供の頃、実家で食べていたカレー。
その頃は何を思うでもなく、カレーってそういうものだと思って食べていたのですが、だんだんそれが一般的なカレーとはちょっと違うことに気付きはじめます。
我が実家のカレーは、盛り付けの時点では普通のカレー。ごはんをお皿に載せて、その上からカレーをかけます。ちょうどお皿の半分よりちょっと多いくらいの面積にカレーソースが広がり、その下にごはん。
これをそのままスプーンですくって食べたらごく普通のカレーなのですが…。
そこからがちょっと違う。
🍛ちょっと違ったおうちカレー
まずいきなりカレーに生卵をのっけます。そしてウスターソスを回しかけます。さらに卵を崩しながら全体をよく混ぜます。
それから食べ始めるのです。
これが我が家の“うちのカレー”でした。
ある程度おとなになって、外食するようになると、どうやらみんなはそんな食べかたをしていないということを知ります。カレー専門店はもちろん、定食屋さんでも洋食屋さんでも、お蕎麦屋さんでも、カレーとごはんはお隣さん。混ざりあったりしていません。
🍛実家カレーのルーツと理由
その後、卵を載せて混ぜるカレーのスタイルが、大阪の人気店風の食べかたであることを知ります。
それにしても不思議なのは、おなじ関西地区ですが大阪ではない実家のカレーがなぜそのスタイルだったのかということ。ちなみに両親、祖父母ともに関西出身ですが、大阪生まれや大阪育ちは誰もいないのです。
いろいろその理由を考えてみましたが、
- 混ぜるスタイルが一般家庭にも流行した時期があった
- 家族の誰かが大阪でカレーを食べたものを持ち込んだ
このどちらかが起因しているような気がしています。
思い出してみると、祖父がなかなかのハイカラさんで、洋食好きでした。休みの日にはソフト帽をかぶりネクタイをしめて、ステッキ片手に京都の街に外食にいくような人だったので、おそらく祖父が大阪で食べたスタイルを家庭で披露したのが定着した、という可能性が高いような気がしています。
ただそれはあくまで想像。祖父が旅立って久しい今となっては、それを本人にたしかめることはできません。
🍛懐かしいのは混ぜカレー
大人になって自分で作るカレーは、普通のカレーになりました。ごはんをよそったら、その端に少しかかるかかからないくらいかの感じでカレーをお皿の余白に広げて盛り付けています。
でもたまに食べたくなって、あの混ぜるカレーを作っています。
そのときは食べる特に混ぜるのではなく、最初から混ぜたものを盛りつけて、そこに卵を載せるのです。
おかげでカレーのとき、我が家には少なくとも2つの選択肢があります。もちろん具材をビーフ、チキン、ポークと代えればもっと種類は増えるし、赤ワインを入れたり、小麦粉でルウを作ったり、スパイスの種類を増やしたり、いろんなアレンジは無限です。
でも大きく分けると、やっぱりうちのカレーは二種類。
混ぜるカレーと混ぜないカレー。
そして今でもなんとなく、混ぜるカレーは家庭的、おうちカレーで、混ぜないカレーはたとえ家で作って家で食べていても、ちょっとよそゆきで、おめかしをしたカレーという気がしています。